
シリーズ 「知っておきたい鉄のこと」 (3)
鋼を熱処理するのに必要となる温度は決まっていますが、その温度変化は測定器などでは測れないため、目視による鋼の色の変化によって確認します。
目視確認は、基本的に照明を落とした暗い室内でしますが、色に対する感覚や表現には個人差があるため、鋼の温度変化を的確に把握するには作業経験を重ねる必要があります。
下記の三つの表は、出典資料ごとにちがう鋼の色の変化の表現例です。
どうぞご参照ください。
ちなみに、純度の高い鋼ですと、770℃で変態点になり、磁石に付かなくなります。
(例1)
500℃ 赤みをおび始める
650℃ 暗い赤色
750℃ 赤いピンク色
800℃ 明るい赤色
900℃ 黄赤色
1000℃ 黄白色
(例2)
520℃ ~ 580℃ 暗褐色
580℃ ~ 650℃ 褐色を帯びた色
650℃ ~ 750℃ 暗赤色
750℃ ~ 780℃ 暗桜桃色
780℃ ~ 800℃ 輝桃色
800℃ ~ 830℃ 桜赤色
830℃ ~ 880℃ 淡赤色
880℃ ~ 1050℃ 黄色
(例3)
600℃ 暗帯赤色
650℃ 暗赤色
700℃ 暗櫻赤色
750℃ 櫻赤色
800℃ 輝櫻赤色
850℃ 輝赤色
900℃ 明輝赤色
950℃ 輝黄赤色
1000℃ 黄色
1100℃ 輝黄色
1200℃ 黄白色
1300℃ 輝白色
(by 武屋正)